「君の名は」で世界的な人となった新海誠監督。
過去の作品の中でも有名なのが「秒速5センチメートル」ですよね。
この秒速5センチメートル、エンディングに関しては物議を醸し出した経緯があり、結構意見が分かれるところだとか。
映画の終わり方だと、確かに人によってはモヤッとする終わり方ですよね。
今回はそんなモヤッとした気持ちをスッキリ解消して、さらに秒速5センチメートルを2倍、3倍も楽しめる方法をご紹介します。
あの終わり方にモヤッとしてしまった人も、心に余韻を残している人も、必見の方法ですよ!
※今回の記事は映画版の秒速5センチメートルを既に見ている方を対象としています。一部ネタバレを含みますので、映画版を見ていない人はご注意ください。
もくじ
エンディングの評価は、新海誠監督の意図通りではなかった?
エンディングに関して意見が分かれてしまった秒速5センチメートルですが、実は新海誠監督が意図した反響とはだいぶ異なるものになってしまったという話があります。
新海誠監督としては、どちらかと言えば肯定的な捉え方を意識して作った作品らしいのですが、特に第三話のあの終わり方に対しては、ショックを受けたり、救われないという声が少なくなかったようです。
自らが意図した受け取り方との差があったことを受け、第三話を補完するために新海誠監督自らが関与して執筆されたのが、小説版の秒速5センチメートルと言われています。
【楽しみx2】小説版では「あの大事な手紙の中身」が分かる!
映画版の中でも重要なシーンの中で、主人公の貴樹が大事な手紙を無くしてしまうシーンがありますが、この手紙に書いた内容は、映画版では不明なままです。
またヒロインの明里が書いた手紙の内容も同様に、その内容は最後まで明かされることがありません。
この二人の手紙の内容のどちらもが、小説版では読むことができます。
これはかなり大きな違いです。
手紙の内容が分かるだけでも、あの貴樹と明里の大事な場面に対する思い入れがグッと増すことでしょう。
また映画版は、新海誠監督ならではの、見るものを引き込むとてもキレイな映像美ですが、やはり細かいところの説明や描写は小説版には劣ります。
映画版ではよく分からなかったシーンも、小説版を読めばきっと理解が深まり、さらに秒速5センチメートルを楽しめることは間違いないでしょう。
↓小説版はこちらでチェック!
【楽しみx3】実は一番おすすめ?の漫画版
秒速5センチメートルには、映画版、小説版のほかに漫画版も存在します。漫画版は2巻まであります。
漫画版は小説版の後に発売されているので、順番としては一番最後に発売されたメディアになります。
一言で言えば、漫画版は映画版と小説版の良いとこ取りをした作品になっています。
映画版では明らかになっていなかった部分(手紙の内容など)も入っていますし、さらに小説版にもなかったオリジナルストーリーが追加されていて、より秒速5センチメートルを楽しめる内容になっています。
小説版のポイントは押さえつつも、オリジナルストーリーの入った漫画版は、映画版、小説版に比べると描写の細かさは負けてしまいますが、そこを補って余りあるくらい読む価値のある内容があります。
↓漫画版の1巻はこちら
↓漫画版の2巻はこちら
2倍、3倍と楽しむために、おすすめの順番は?
おすすめの順番は「映画版」「小説版」「漫画版」の順にチェックするのがおすすめです。
まずは映画版で原作を楽しむ。
途中分からないところ、エンディングですっきりしないなどあるかもしれませんが、まずは映画版でオリジナルの世界観をしっかりと楽しみましょう。
それから小説版。
映画版で分からなかった謎、知らなかったことが小説版で補完され、ここでようやく「ああ、そうだったのか!」「そういうことね!」「それなら分かるわぁ」と、秒速5センチメートルをより理解して楽しむことができるでしょう。
そして最後に漫画版。
もう一度内容のおさらいも兼ねて秒速5センチメートルを楽しみつつ、最後にはオリジナルストーリーを読んで、より秒速5センチメートルを楽しむことができます。
おそらく映画版で救われなかった人でも、ここで救われる人は多いはず。
と言うわけで、おすすめの順番は「映画版」「小説版」「漫画版」の順番でした。
秒速5センチメートルの世界観が好き、もっと楽しみたい、知りたいという人は、ぜひ小説版、漫画版も楽しんでみてください!